食べてみねんせ!チャマゴン鍋
勝山市広報などでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、三人一組で料理の腕や食の知識などを競う「第三回全国高校生食育王選手権大会」が11月に開かれ、県立勝山南高校チームが優秀賞を獲得しました。

優秀賞獲得の原動力となったのが、
「チャマゴン鍋」
勝山の食材を用い、勝山のキャラクターであるチャマゴンの名を冠したこの鍋。美味いものには目がない私たちが放っておくはずがありません。
そこで企画しました。その名も
「食べてみねんせ!チャマゴン鍋」
県立勝山南高校との共催であるこの事業の目的は3点あります。
(1)チャマゴン鍋のレシピや作り方を広く公開する。
(2)市内飲食店主に試食していただき、オリジナルメニューとして加えられないかを検討していただく。
(3)チャマゴン鍋の統一基準を作成する。
地元高校生たちが作ったこの「チャマゴン鍋」。折角だから、色々なお店で独自のテイストで食べてみたいじゃないですか。「あのお店ではこんな味のチャマゴン鍋が食べられます」「このお店では、チャマゴン鍋がこんな形になっています」なんて食べ比べをできると楽しいですよね。そこで、若手飲食店主の方々に参加いただき、プロの目で改良点を探っていただこう。そして、「チャマゴン鍋」といえるための統一基準を作成して、飲食店だけでなく市民の皆さんにも広く食べていただこうという企画です。
統一基準づくりはこれからの作業になりますが、まずは実際にチャマゴン鍋を食べてみましょう!!
初雪が積もりに積もった12月21日。午後3時に「厨ぼうず」さんにて試食会が行われました。
無理なお願いにもかかわらず、「地元の高校生たちが頑張っているんだから協力しますよ!」と快く場所を貸していただいたマスターの桝家さん。本当にありがとうございました。

三人の高校生たちも慣れない厨房に戸惑いながら、調理開始。
しかも、勝山市広報をはじめとして集まった新聞各社にテレビ取材陣に緊張気味です。
さて、それではここでチャマゴン鍋のレシピと作り方を。
チャマゴン鍋のレシピ
材料(4~5人前)
<スープ> 水 1000cc カレールー 3~4かけ みりん 大さじ2 しょうゆ 大さじ2 酒 大さじ2 |
<ホワイトソース> バター 30g 薄力粉 30g 牛乳 300cc | <卵の抜け殻用> 里芋 2個 揚げ油 |
<恐竜・卵用> 里芋 2個 片栗粉 大さじ1 チーズ 20g 水 大さじ1/2~1 黒ごま 大さじ2 | <肉団子> 豚挽肉 200g たまねぎ 1/4個 片栗粉 小さじ1 塩 少々 土しょうが 少々 | <その他の具材> ブロッコリー 1/2房 れんこん 1節 人参 1/2個 しめじ 1パック マッシュルーム 5個 キャベツ 大4枚 パプリカ(赤) 1/2個 スイートコーン 少々 |
【作り方】
①カレールーを細かく切り、分量の水に調味料・カレールーを溶かす。
②ホワイトソースを作る。バターを焦がさないように熱し、薄力粉を一度に入れ、木べらで色をつけないようにゆっくり加熱する。牛乳を少しずついれ、ダマにならないようによく混ぜる。牛乳を全部混ぜたら、①のスープに混ぜる。
③里芋4個を洗い、皮のまま電子レンジにかける。柔らかくなったら2個は皮をむき、卵の抜け殻に似せるように、中心を1周、ペディナイフでギザギザに切り分け、中を少しくりぬき、油で揚げる。
残り2個の里芋は、皮をむき、つぶし、片栗粉・水を加えこねる。少量を平に伸ばし、恐竜の型で抜き、黒ごまで目をつけ、油で揚げる。残りのつぶした里芋に黒ごまを混ぜ、中央にチーズを入れ、卵形に丸めておく。④たまねぎ、土しょうがはみじん切りにし、豚挽肉・片栗粉・塩を加えよくこねる。丸めて油で揚げる。
⑤ブロッコリーは小房に分け塩を加えた熱湯で固めにゆでる。
パプリカは足型の型でぶき、さっとゆでる。
れんこんは輪切りにする。
人参は斜め切りにする。
しめじは小房に分ける。
マッシュルームは半分に切る。
キャベツは大きめのざく切りにする。
ウインナーは半分に斜め切りにする。
⑥②のスープで、れんこん・人参を煮る。数分後、里芋団子の卵を加える。れんこん・人参に火が通ったら、キャベツ・しめじ・マッシュルーム・ウインナー・肉団子を加える。最後にブロッコリーを加え、火を止めてから、パプリカ・揚げた恐竜・卵の抜け殻を置く。スイートコーンを散らす。
チャマゴン鍋の特徴は
①勝山の里芋を潰して型抜きした恐竜(チャマゴン)
②恐竜の卵をイメージしたチーズ入り里芋の揚げもの
③里芋を包丁で細工して恐竜の卵をイメージしたもの
とにかく恐竜をイメージした鍋になっているのが特徴です。
さて、待つこと1時間。チャマゴン鍋が完成しました。


集まっていただいた飲食店主の方々に早速試食していただきました。
今回参加いただいたのは、「厨ぼうず」の桝家さん、「福の依」の岡田さん(写真左)、「蘭月」の幅田さん(写真右)です。


「え~っ!取材の人が来ているなら、もう少しまともな格好をしてくるんだった!!」と悔やんでいた岡田さんも、いざ料理を前にすると料理人の目に。色々な質問が高校生たちに投げかけられました。
「なぜ、ホワイトカレー味にしたの?」
「この恐竜の卵はどうやって作ったの?」
「なぜレンコンを入れたの?」


中でも、プロの度肝を抜いたのが「恐竜の卵をイメージしたチーズ入り里芋」。
「なるほど、この手があったか」と皆さん感心していました。
それでは、プロの目から見てのご意見を。
「ホワイトカレー味ということで、もっと辛いものを想像していたのだが、とても優しい味に仕上がっています」
「実は、カレー鍋は研究したこともあるのですが、具がとても工夫されています」
「うどんを入れるとおいしいかな?」
「いや、ご飯を入れてリゾット風にして食べても楽しそうだ」
「イカスミで黒っぽくするのも見た目が面白い」
「うちの店で出すなら、恐竜を2匹にするかな」
など、チャマゴン鍋を前にして色々な意見が出てきました。
おおっ!プロの目から見ても及第点!!
ちなみに、報道陣の皆さんにも食べていただきましたが、皆さん絶賛でした。
最後に私たちも。ホワイトカレー味ということで、味が想像できなかったのですが、食べてみて納得!本当に優しい味付けです。
鍋って子供はあまり食べないんですよね。でもこのチャマゴン鍋なら、子供からお年寄りまで楽しめます。
皆さんも是非、作って食べてみてください。
本日はお疲れ様でした。