勝山物語・Vol.03巨木めぐり

岩屋の大スギ

岩屋キャンプ場の近くに、岩屋観音が祭ってある神社があります。その寺社林に樹齢約500年の大スギがあります。このスギは、根元から幹が数本に分かれていることから「子もちスギ」と名づけられ、根元には小さな祠があります。岩屋の人々は、このスギをご神木として保護をしてきました。幹は根元から5本にわかれ、その中の1本だけは幹が大きく下に曲がり、地面に接触しそうになっています。

伝説

岩屋の大スギ

昔は、このスギは12本に分かれていたが、どこかのふとどき者がそのうち6本を切ってしまいました。6本を切り終えた頃に、どこからともなく白竜が現れて、残り6本のいように巻きつき、スギの木を守ったとされています。白竜はそれ以来、このスギの根元に住みつき、村人が白竜を祀るために祠を建てたようです。この祠を昭和42年に祠を修理した際に、白ヘビが出現したとらしいです。

岩屋の大スギ

薬師のオオイチョウ

勝山市野向町薬師神谷にある樹齢約500年の大イチョウです。樹高は約20m。幹周りは7.7mです。大イチョウのある場所は、神社境内で、薬師如来を祀る薬師堂が立っているすぐ隣にあります。樹齢は、この薬師堂を建立した別当円長坊がこの木を植えたといわれているからの推定です。ここにある大イチョウは、高さ数 mで大小8本の大枝に分岐し、そこには常緑性のツルマサキ、オシャグジデンダ等が着生し一段と荘厳さを増しています。イチョウの木は雌雄異株(シユウイカブ)であるが、この木は雄株です。

伝説

薬師のオオイチョウ

大きな乳こぶ「乳柱」が2本たれさがり、この雫を受けると心なしか乳の味がする。乳柱の皮や木を煎じて飲用すると良く乳がでるようになるとのいわれており「子育ての木」「乳母神(ウバシン)」の宿る御神木としてあがめられてきました。

薬師のオオイチョウ

西光寺の大スギ

勝山市鹿谷町西光寺の白山神社にある樹齢約500年の大スギです。樹高は約35m。幹周りは9mです。大スギのある場所は、白山神社の裏手に堂々と立っています。初めて見る人は、あまりの大きさに圧倒されるはずです。スギの幹は、高さ2mのところから4本に分岐してよく伸びています。力枝はたれ下がり、地面に接しそうになっている枝もあります。この枝にもコケが生育して、いかにも老木らしい風格があります。スギには、変種にアシウスギと呼ばれるものがあります。アシウスギの特徴は、雪の多いところに生え、下枝は雪におされて地面につき、そこから根をだして独立します。幹は、下部から分かれることが多いようです。奥越の自生のスギはアシウスギで、雪への適応種と考えられています。

伝説

西光寺の大スギ

昔、善仏坊が山に入り修行していた時、弘法大師が訪れて法を説き、その時弁当をお食べになりました。その時の箸を地面にさされ、その箸が根づいて成長して大スギになったと伝えられています。そのことから、村人たちは「弘法スギ」とも呼んでおり、幹には太いしめ縄がまかれ、村人たちが神木として大切に保護し続けてきました。

西光寺の大スギ

平泉寺の菩提林

平泉寺の菩提林

勝山市平泉寺町平泉寺にある林です。このスギ並木は白山中宮平泉寺の参道で、ここから菩提林の名がついています。 入り口にあるスギで樹齢は600年。樹高は28m。幹周りは5mです。菩提林のスギは、どれも大きく成長して、四方に枝を伸ばしています。下の力枝(チカラエダ)はたれ下がり、地面に接するばかりになって、よくアシウスギの特徴を見ることができます。菩提林にかこまれた参道は日本の道百選に選ばれています。 平泉寺の全盛時代(室町時代)からのスギは、六本しか残っていません。1574年(天正二年)に一向一揆衆により、平泉寺が焼き討ちにあい、平泉寺六千坊が焼失してしまいました。その時に菩提林のスギが6本を残し燃えてしまったと言われています。

平泉寺の菩提林